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~世界遺産を詳しく解説~

 

 

キトの市街(City of Quito)

エクアドル共和国 登録年:1978年 登録基準:*1(ⅱ)(ⅳ)

エクアドル地図

引用:https://www.travel-zentech.jp/world/map/Ecuador/index.htm

南米大陸におけるキリスト教布教の中心地

 エクアドルの首都キトは、アンデス山脈中腹の標高2850mの高地に築かれた都市。この地には先住民のキトス族が築いた街があったが、15世紀に*2インカ帝国支配下にはいり、インカ第二の都市として発展した。16世紀のスペイン人の侵略で焼き払われ廃墟となった後、スペイン人によって教会や修道院が数多く建設され、キリスト教布教の拠点となった。キトの旧市街には現在16~18世紀頃の教会堂や修道院が30以上も残っている。これらは植民地特有のスタイルで建てられ、ヨーロッパのバロック様式やスペイン伝統のムデハル様式などが融合した宗教建築となっている。

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キトの旧市街 バシリカ

引用:https://tabitabi1110.com/entry/day397/

 

*1:ⅱ:文化交流を証明する遺産 ⅳ:建築技術や科学技術の発展を証明する遺産

*2:12世紀前半頃、南米アンデス山脈中にインカ部族が建てた国家。15世紀頃から勢力を増し、エクアドルからチリに及ぶ大帝国を築いたが1532年スペインのピサロによって征服された。